日立港でタコを岸から探す前に、先に答えます。いまの名称は茨城港日立港区です。岸壁は港湾施設であり、目的外の使用は知事の許可が無い限りできません。 なぎさ公園も港の一部です。古い「第5埠頭で釣れた」記事を、いまの開放と読まないでください。
よくある疑問は、次の3つです。
- 岸壁からタコを探ってよいか
- なぎさ公園は例外か
- 第5埠頭の隙間は使えるか
結論です。管理者は茨城県茨城港湾事務所日立港区事業所です。住所は日立市久慈町1丁目3番地21号、電話は0294-52-4000です。条例は、制限区域への立入と、港湾施設の目的外使用を禁じています。岸から狙うなら、掲示と事業所への確認が先です。この記事では埠頭の立ち位置を書きません。
この記事でわかること
- 日立港区のいまの名称と窓口
- 条例で止まる行為
- なぎさ公園の位置づけ
- 河口の別規制
対象は日立港区の岸壁でタコを検討する人の禁止確認です。大洗・那珂湊の探り方、久慈川の攻略は扱いません。
日立港の岸壁は、いま誰が管理している?
結論:2008年に茨城港へ統合され、日立港区になりました。窓口は日立港区事業所です。
日立港、常陸那珂港、大洗港は2008年12月25日に茨城港へ統合されています。釣り情報では今も「日立港」と出ますが、問い合わせ先は旧港名のままでは届きません。
| 項目 | 公式の案内 |
|---|---|
| 名称 | 茨城県茨城港湾事務所日立港区事業所 |
| 住所 | 日立市久慈町1丁目3番地21号 |
| 電話 | 0294-52-4000 |
| 所管 | 茨城港日立港区、川尻港、河原子港、港湾区域の海岸 |
出典:茨城県「茨城港湾事務所日立港区事業所」(更新日 2023年9月8日) / 県公式
県は、茨城港(日立港区・常陸那珂港区・大洗港区)と鹿島港を「港湾」とし、漁港と分けています。久慈漁港は別管理です。港区の岸壁と、隣の漁港を同じ場と考えないでください。
出典:茨城県「漁港内への漁船以外の船舶の係留について」注記 / 県公式
日立市内には、日立港区とは別に日高・会瀬・水木・久慈の4つの漁港があります。日高漁港のみ日立市の管理で、会瀬・水木・久慈の各漁港は茨城県の管理です。久慈漁港は昭和26年7月に第2種漁港に指定された施設で、日立港区の岸壁とは根拠となる法律も管理の窓口も異なります。「近くに漁港があるから同じルールだろう」という判断は当てはまりません。
出典:日立市「市内の漁港と港湾」 / 日立市公式
各ふ頭の役割を知ると、立入が制限される理由が分かる
日立港区は昭和34年の第一船入港から60年を超える歴史を持つ重要港湾です。5つのふ頭に14の公共岸壁を持ち、ふ頭ごとに扱う貨物が専門化しています。第1ふ頭は石油製品、第2ふ頭は非鉄金属・金属くず、第3・第5ふ頭は完成自動車の輸出入、第4ふ頭は生乳・製造食品です。中心となっているのはLNG(液化天然ガス)の受入れと完成自動車の輸出入で、令和5年には過去最大となる874万3千トンの取扱貨物量を記録しています。
石油やLNG、自動車の積み下ろしが日常的に行われる岸壁は、フォークリフトやトレーラーの往来、荷役クレーンの作動範囲など、歩行者が立ち入る前提で作られていません。釣り場として静かに見える日でも、荷役の予定が急に入ることがあります。
出典:日立市「茨城港日立港区の紹介」 / 日立市公式
条例では、岸壁の釣りはどこで止まる?
結論:港湾施設の目的外使用は、知事の許可が無い限りできません。制限区域への立入も禁止です。
第4条 港湾施設においては、次の各号のいずれかに掲げる行為をしてはならない。ただし、知事の許可を受けて第4号から第8号までのいずれかに掲げる行為をする場合は、この限りでない。
(3) 国際航海船舶及び国際港湾施設の保安の確保等に関する法律の規定に基づき知事が設定した制限区域内に、正当な理由なく立ち入ること。
(7) 港湾施設をその目的以外の目的に使用すること。
出典:茨城県港湾施設管理条例第4条 / 条例本文
違反した場合の罰則も定められています。第19条第1項第1号により、第3条または第4条の規定に違反した者は、5万円以下の過料に処せられます。「見つからなければよい」という考え方自体が、条例上の想定を外れています。
出典:茨城県港湾施設管理条例第19条第1項第1号
岸壁・物揚場・防波堤は港湾施設です。釣りは貨物の荷役が目的ではありません。許可の掲示が無い場所を「空いているから可」と判断しないでください。国際埠頭の制限区域は、フェンスの内側が対象です。ゲート越えは釣り以前の立入です。
同じ条例の第3条では、条例の別表に掲げる港湾施設を使用しようとする者は知事の許可を受けなければならないと定めています。対象は岸壁や物揚場などの施設の使用に加え、工作物の設置・変更・廃止にも及びます。知事は、船舶の損傷につながるおそれがある場合や、申請者に損害賠償の能力が無いと認められる場合など、管理上著しい支障が生じるときは許可を拒否できるとされています。竿を立てる行為自体を「使用」とみなすかどうかは条文だけでは断定できませんが、少なくとも許可制度そのものは実在します。個人が釣りのために許可を取れるかどうかは、日立港区事業所へ直接確認するのが確実です。
出典:茨城県港湾施設管理条例第2条・第3条 / 条例本文
鹿島港のように「魚釣園以外禁止」と1行で切った県ページは、日立港区には見当たりません。だからといって岸壁が開放されている、という意味ではありません。判断は条例と現地の看板、事業所の回答です。
| 行為 | 条例上の扱い | この記事での扱い |
|---|---|---|
| 制限区域への立入 | 正当な理由なく禁止 | 入らない |
| 岸壁での目的外使用 | 許可が無い限り禁止 | 許可・掲示が無いなら入らない |
| なぎさ公園の園内 | 港湾区域内の施設 | 公園掲示を優先 |
出典:茨城県港湾施設管理条例第4条
なぎさ公園は例外になるか
結論:なぎさ公園は茨城港日立港区の一部です。釣り可と書いた公式の開園案内は見当たりません。
なぎさ公園は、茨城港日立港区の港湾区域内に位置する公園です。市が単独で管理する一般の都市公園とは異なり、港湾管理者である県の管理が及ぶ範囲にあります。親水の公園でも、港湾施設の一部という位置づけです。過去に釣れた、という二次情報は、いまの開放証明になりません。
入口の立入禁止、関係者以外禁止、釣り禁止の看板があれば、公園内の護岸も対象外です。トイレや駐車場があることと、竿を出してよいことは別です。確認先は同じ事業所です。
第3埠頭側の公園を「ファミリー向けポイント」として紹介する個人サイトは残っています。この記事では、その立ち位置を書きません。
第5埠頭や河口は、逃げ場になるか
結論:第5埠頭の陸っぱりを、この記事の対象にしません。河口はサケ・マスの別規制があります。
第5埠頭は輸出入自動車とLNG基地がある工業埠頭です。釣り船の係留案内は、岸から竿を出してよい意味ではありません。船宿の発着と、遊漁の岸壁開放は分けて考えてください。
久慈川河口付近では、海面漁業調整規則でサケ・マスの採捕禁止区域があります。起点は日立港南防波堤屈折部頂点から半径500メートル、期間は5月1日から12月31日です。タコ目的でも、その円の中で他魚を混ぜて採らないでください。
久慈川 日立市日立港南防波堤屈折部頂点(北緯36度28分49秒東経140度37分9秒の点)から半径500メートル以内の海域 5月1日から12月31日まで
出典:茨城県海面漁業調整規則第40条 / 規則本文
遊漁で使える漁法は、竿釣・手釣などに限られます。不明な種は持ち帰らないでください。
久慈川のように海と川がつながる場所では、海面と内水面のどちらの規則が適用されるかが地点ごとに県の告示で決まっています。内水面側では別途、遊漁承認証が必要になる川や湖沼がほとんどです。河口付近でタコを狙う場合も、境界がどちらにあるかを自己判断せず、茨城県農林水産部漁政課へ確認してください。
出典:茨城県「海面と内水面の境界について」「川や湖沼で釣りなどをするには」
安全と確認の手順は?
結論:行く前に事業所へ電話し、現地の看板を撮影してから判断してください。
手順は短くて足ります。
- 0294-52-4000へ、岸壁釣りとなぎさ公園の可否を聞く
- 制限区域とゲートの位置を聞く
- 現地の看板が口頭と違うときは看板を優先する
- 許可が取れない日は大洗・那珂湊へ切り替える
ライフジャケットは、入れる場でも着用してください。夜間の岸壁運転は、海面との誤認事故が出ています。単独の深夜は避けてください。ゴミは持ち帰りです。時間帯によって開放の範囲が変わるわけではなく、看板と事業所の回答が示す条件は日中も夜間も同じです。夜は照明が乏しく、足場の段差やロープを見落としやすいため、入れる区画が確認できていても早めの退出を心がけてください。
茨城県警察も、立入禁止場所での釣りについて注意を呼びかけています。「立ち入り禁止場所に侵入して釣りをするのは大変危険です」としており、禁止区域への立入そのものが事故につながる行為として扱われています。日立港区の岸壁やなぎさ公園のフェンス内も、この注意の対象に含まれます。
出典:茨城県警察「水難事故防止」 / 県警公式
駐車も同じ考え方です。港湾関係者用の区画や工事車両の動線に停めると、荷役や緊急車両の妨げになります。なぎさ公園側に駐車場があっても、閉鎖中や時間外の可能性があるため、現地の掲示に従ってください。
出かける前には、気象庁の波浪注意報・警報も確認してください。太平洋に面した日立港区周辺は、風が弱い日でもうねりが残ることがあります。港湾施設は防波堤の内側でも、越波が起きる区画があります。天候の判断も、現地の看板と同じくらい優先してください。
潮の動きも合わせて確認しておくと、判断材料が増えます。日立市天気相談所は、日立港区の満潮・干潮の時刻と潮位を日別に公開している公式サービスです。基準面は東京湾平均水面下86.0センチで、電話での問い合わせにも対応しています。干潮から満潮へ切り替わる時間帯は、岸壁際でも水位の変化が大きくなるため、入れる場所が確認できた後も時間帯の余裕を持って行動してください。
出典:日立市天気相談所「潮位情報」(電話0294-22-5520、平日8:30〜17:15) / 日立市公式
この記事は2026年9月時点の条例と県案内です。制限区域は変わります。最新は事業所と掲示です。
入れる場が決まるまでは、新しいエギを買い足す必要はありません。 禁止帯で使う前提の道具は不要です。持ち帰れる場に移ってから、締め具と氷を用意してください。
持ち帰り手順を見たい方へ: → タコの締め方・持ち帰り方・下処理
平日の確認と、週末の強行、どちらで考えるべきか
結論:電話で「不可」と出た日は、日立港区の岸壁を見送ります。
| 来場の条件 | 行先 | 見送り判断 |
|---|---|---|
| 岸壁から公式に入りたい | 事業所で可と出た区画だけ | 許可・掲示なし |
| なぎさ公園の護岸 | 公園掲示が釣り可のときだけ | 立入禁止・関係者以外 |
| 第5埠頭の隙間情報 | 行かない | 工業埠頭・制限区域 |
| どうしても岸から狙う | 大洗・那珂湊の個別記事 | 日立港区にこだわらない |
出典:条例第4条と事業所所管を行動に当てはめた整理。杯数は書きません。
ハブが大洗中心なのは、日立港区がルール先行だからです。無理に北部の工業岸壁で数を追わないでください。
よくある質問
結論:日立港区の岸壁は、許可と掲示が無い限り対象外です。
なぎさ公園でタコは狙える?
公式の「釣り可」案内は確認できていません。看板が禁止なら出しません。
第5埠頭に釣り船があるので岸もよいか
よくありません。発着と岸壁の遊漁開放は別です。
人が竿を出している
開放の証明にはなりません。制限区域なら通報対象にもなり得ます。
久慈漁港ならよいか
港湾の日立港区とは管理が違います。この記事では漁港内のポイントを書きません。漁協と掲示を見てください。
許可は個人でも取れるか
条例上、港湾施設の使用には知事の許可を受ける制度自体はあります。ただし知事は管理上著しい支障があれば拒否できるとされており、釣りを目的とした個人申請が通る保証はありません。個人の釣り目的で許可が下りるかどうかは、日立港区事業所への確認が前提です。
大洗の方がよいか
立入の確認が先に終わるなら、大洗・那珂湊へ進んでください。
まとめ
結論:日立港区のタコは、岸壁の開放確認が本文です。
押さえる点は4つです。
- 名称は茨城港日立港区
- 窓口は0294-52-4000
- 目的外使用と制限区域は禁止
- なぎさ公園も港区の一部
- 潮位は日立市天気相談所で確認
電話一本で判断できることを、現地で悩まないでください。事業所への確認、看板の撮影、潮位の把握までを出発前に済ませておけば、行ってから引き返す時間を減らせます。2026年9月時点の案内です。大洗へ進むときは次の記事を使ってください。

