大津港でイナダをねらってみたいけれど、いつ行けばよいのか、どこに立てばよいのかで迷っていませんか。茨城の大津港はアジで有名な釣り場ですが、秋になると青物の回遊が入ります。この記事を読む前に多い、3つの疑問をあげてみます。
- 大津港でイナダが釣れるのは、いつごろなのでしょうか。
- 広い港のどこに入れば、青物に届くのでしょうか。
- ショアジギングの仕掛けは、何を用意すればよいのでしょうか。
結論からお伝えします。茨城県のブリの主な漁期は春季と秋季で、堤防からのイナダは秋の回遊に合わせるのが基本になります。ねらう場所は潮通しのよい外向き、仕掛けは30〜40gのメタルジグが軸です。ただし大津港は複数の堤防が立入禁止に指定されているため、入れる場所の確認が最優先になります。
この記事でわかること
- 大津港でイナダがねらえる時期と、公式データにもとづく根拠
- 青物が回りやすいポイントの考え方と、立入禁止エリアの注意点
- ショアジギングのタックルと仕掛けの具体的な番手
- 駐車場・トイレ・釣具店といった、当日に必要な実務情報
- 茨城県の遊漁ルールと、安全に釣るための装備
大津港でイナダが釣れる時期はいつ?
まず時期をおさえます。茨城県の公式資料では、ブリの主な漁期は春季と秋季とされています。堤防から手軽にねらうなら、水温が下がりはじめて群れが接岸する秋が本命になります。
茨城県のブリは春と秋が漁期
茨城県水産試験場の資料では、ブリは沿岸性の回遊魚で、東シナ海から北海道までの日本周辺域に分布するとされています。県内漁港における漁獲量は回遊状況に左右され、近年はおおむね35〜240トンで推移し、令和6年は36トンの漁獲がありました。年による差が大きい魚だとわかります。
出典:茨城県水産試験場「茨城県産重要魚種の生態と資源(ブリ)」令和7年
つまり、毎年おなじように釣れる魚ではありません。回遊が入った年に、入ったタイミングで釣るという考え方が現実的です。前日や当日の釣果情報を確認してから向かうと、無駄足が減ります。
資源そのものの状況は良好です。同じ資料でブリの資源水準は「暫定目標管理基準値を上回る」、動向は「増加」とされています。資源が減っているから釣れない、という状況ではありません。あくまでその年、その週に群れが接岸するかどうかが問題になります。
出典:茨城県水産試験場「茨城県産重要魚種の生態と資源(ブリ)」令和7年
釣行日を決めるときは、水温の下がり方に注目してみてください。夏の高水温期は群れが沖にとどまりやすく、水温が下がりはじめると岸寄りに入ってきます。ベイト(イワシなどのエサとなる小魚)が接岸しているかどうかも、大きな手がかりになります。
サイズで呼び名が変わります
イナダはブリの若魚です。関東での呼び名とサイズは次のとおりで、堤防で釣れる主体はイナダサイズになります。
| 呼び名 | 体長の目安 | 体重の目安 |
|---|---|---|
| ワカシ | 15cm以下 | — |
| イナダ | 40cm前後 | 1〜3kg |
| ワラサ | 60cm前後 | 3〜7kg |
| ブリ | 80cm前後 | — |
出典:東京都島しょ農林水産総合センター「ブリ」
成長は1歳で尾叉長37cm、2歳で53cm、3歳で67cmとされています。堤防で出る40cm前後の個体は、1歳から2歳の若い魚という計算になります。青物の入門にちょうどよいサイズです。
出典:茨城県水産試験場「茨城県産重要魚種の生態と資源(ブリ)」令和7年
同じ港でアジもねらいたい方へ:→ 大津港アジ釣り完全ガイド【2026年版】釣れる仕掛け・ポイント・時期・駐車場を実釣経験から徹底解説
どこに立てばいい?大津港のポイントの考え方
大津港は堤防が複数あり、面積の広い漁港です。青物は潮通しのよい外向きに回るため、港の内側よりも外海に面した場所が本命になります。ただし、入れる場所には制限があります。
立入禁止エリアがあります
大津漁港では複数の堤防が立入禁止に指定されており、投げ釣りも禁止とされています。地図で見て良さそうな堤防でも、実際には入れないことがあります。釣り場情報は変わりますので、現地の掲示とロープ・柵の表示を必ず優先してください。
出典:釣り場検索サイト FISH ON!「大津漁港の釣り場・周辺設備情報」2026年時点
青物が回りやすい場所の条件
入れる範囲のなかで、次の条件に当てはまる場所を選んでみてください。イナダは小魚を追って移動するため、条件のよい場所に回遊が集中します。
| 条件 | ねらう理由 | 優先度 |
|---|---|---|
| 外海に面している | 潮通しがよく回遊が入りやすい | 高い |
| 先端・角・カーブ | 潮がよれてベイトがたまる | 高い |
| 常夜灯まわり | 朝夕にベイトが集まる | 中 |
| 港内の奥 | 回遊が入りにくい | 低い |
時間帯は朝まづめと夕まづめが軸になります。ナブラ(小魚が水面で追われて逃げまどう状態)が見えたら、そこへキャストしてみてください。回遊魚は足が速いので、ナブラが出ている数分が勝負になります。
ナブラが出ていないときの探し方
ほとんどの時間は、水面に変化がない状態が続きます。そのときは、まずジグを底まで沈めてから巻き上げてみてください。底から中層、中層から表層と、タナ(魚がいる水深)を変えながら探るのが基本です。同じ場所で10投ほど反応がなければ、思いきって移動します。
大津港は広いので、歩いて探れるのが利点です。青物は同じ場所に居つかないため、待つより動くほうが結果につながります。ただし混雑時は、他の釣り人の前を横切らないよう配慮してみてください。
ポイント選びの実例を見たい方へ:→ 富浦新港でイナダ釣れました。|青物の釣果・釣り禁止エリア・車横付けはできる?【南房総】
ショアジギングの仕掛けとタックルは?
青物は引きが強いため、道具の強度が結果を左右します。イナダねらいなら、30〜40gのメタルジグを投げられるタックルが基準になります。まずは1セットそろえれば、他の釣り場でも使えます。
タックルの目安
| アイテム | 目安 | ねらい |
|---|---|---|
| ロッド | 9〜10フィート/MHクラス | 堤防から飛距離を出す |
| リール | スピニング4000番前後 | 青物の突っ込みに耐える |
| メインライン | PE1.0〜1.5号 | 飛距離と強度の両立 |
| リーダー | フロロ20〜30lb | 歯や堤防のスレ対策 |
| ルアー | メタルジグ30〜40g | 射程と沈下速度の基準 |
迷ったらPE1.2号にメタルジグ40gから始めると扱いやすいです。軽いジグは飛ばず、重すぎるジグは根掛かりが増えます。まずは中間から入って、風と潮で調整してみてください。
ジグの動かし方は3つ覚えれば十分
難しいテクニックは必要ありません。次の3つを状況で使い分けてみてください。イナダは動きの速いルアーによく反応します。
| 動かし方 | やり方 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| ただ巻き | 一定の速さで巻くだけ | まず試す基本の動き |
| ワンピッチジャーク | 竿を1回しゃくって1回転巻く | 反応がないとき |
| 高速巻き | 止めずに速く巻き続ける | ナブラ撃ちのとき |
出典:筆者作成(一般的なショアジギングの操作方法をもとにした整理です)
青物は止めた瞬間に見切ることが多い魚です。迷ったら速めに巻いてみてください。巻きが遅いと、フグやサバに先に食われることもあります。
あると釣果が変わる道具
青物は表層をねらう場面が多く、メタルジグだけでは反応しないこともあります。フローティングミノーやメタルバイブを1つ入れておくと、ジグを見切られたときの逃げ道になります。またイナダは歯とエラが鋭いため、フィッシュグリップは事故防止の意味でも必須級です。
ショアジギング用のメタルジグ(30〜40g)は、大津港のような広い漁港では射程を稼ぐ主力になります。まず1つそろえるならこの重さからです。
フィッシュグリップは、暴れる青物を安全に持つための道具です。手を傷つけずに素早く締められるため、鮮度を落とさず持ち帰るうえでも役に立ちます。
締め方と持ち帰り方をおさえたい方へ:→ 初心者でもできるタコの締め方・持ち帰り方・下処理の方法
駐車場・トイレ・釣具店はある?当日の実務情報
青物は朝まづめが勝負のため、暗いうちに到着する前提で準備します。大津漁港は駐車場とトイレがあり、近くに釣具店が3店舗そろう、初心者にも動きやすい釣り場です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 住所 | 茨城県北茨城市大津町121-31 |
| 駐車場 | あり(複数箇所) |
| トイレ | あり |
| 釣具店 | アウトドアショップ FLAT2ND(約650m)/つり具の上州屋 北茨城店(約800m)/うみえさ本舗釣侍北茨城店(約1.2km) |
| 禁止事項 | 投げ釣り禁止・複数の堤防が立入禁止/ゴミは持ち帰り |
出典:釣り場検索サイト FISH ON!「大津漁港の釣り場・周辺設備情報」2026年時点
釣具店が近いのは大きな利点です。ジグを根掛かりでなくしても、その場で補充できます。ただし早朝は開いていないため、前日か当日の朝いちばんに買い足しておくと安心です。
アクセス(地図)
漁港は漁業者の仕事場です。荷さばき場やスロープの前、通路をふさぐ位置には駐車しないでください。駐車マナーの悪化は釣り禁止の直接の原因になります。
茨城県の釣りルールと守るべきこと
知らずに違反すると、罰則の対象になることがあります。竿釣りでイナダをねらう分には問題ありませんが、漁業権の対象を採るのは禁止です。出発前に一度確認しておいてください。
使える漁具と禁止されている行為
「竿釣り・手釣り」「たも網・さで網」「投網(船は使用できません。)」「やす・は具」「徒手採捕(手づかみ)」「ひき縄釣(トローリング)」が認められています。「潜水器(アクアラングを含む)を使用して、水産動植物を採捕することはできません。」また「いか釣り、さば釣り以外に集魚灯を使うことはできません。」
出典:茨城県「海で釣りをするには」 https://www.pref.ibaraki.jp/koho/kurashi-qanda/kyoiku-bunka/yoka-recreation/umituri.html
また、あわびやはまぐりなどの貝類、わかめなどの藻類は漁業権の対象です。堤防のまわりで見つけても採らないでください。
密漁の罰則は重くなっています
令和2年の漁業法改正で、罰則が強化されました。あわび・なまこ・しらすうなぎの採捕は3年以下の懲役または3,000万円以下の罰金、漁業権侵害は100万円以下の罰金とされています。イナダは対象外ですが、同じ港で採れるものには注意が必要です。
出典:茨城県「密漁の罰則が強化されました」(2026年8月時点)
なお、ここに書いたルールは2026年8月時点の内容です。規則は変わりますので、最新の情報と現地の掲示を優先してください。
安全に釣るために気をつけること
青物は朝暗いうちから始める釣りです。堤防での事故は、暗さと単独行動が重なったときに起きやすくなります。装備で防げるものは、装備で防いでください。
ライフジャケットは必ず着用します
茨城県も「救命胴衣(ライフジャケット)を着用しましょう」と呼びかけています。堤防は柵がない場所が多く、濡れた足場は滑ります。落水は自力で上がれないことがあるため、着ているかどうかが分かれ目になります。
出典:茨城県「釣りのルールとマナー」
夜間・単独・悪天候を避けます
暗い時間に入るなら、ヘッドライトと予備電池は必須です。できれば複数人で行動してください。風速が強い日や、うねりが入っている日は中止する判断も大切です。高波にさらわれる事故は、晴れていても起きます。沖に低気圧があると、風がなくてもうねりだけが届くことがあります。
足場についても確認しておいてください。漁港のテトラポッドは、濡れると非常に滑ります。青物は足場の高い場所からねらうことが多いため、落ちたときの高さも考えて立ち位置を決めてみてください。スパイクやフェルトの付いた靴があると、安心感がまったく違います。
ゴミとリリースについて
ラインの切れ端やワームの袋は、鳥や魚が飲みこむ原因になります。大津漁港でもゴミの持ち帰りが求められています。食べない分は無理に持ち帰らず、その場でリリースするという選択も考えてみましょう。
大津港のイナダねらい まとめ
最後に要点を整理します。秋の回遊に合わせて、入れる範囲の外向きで、30〜40gのジグを投げるのが基本形です。
- 茨城県のブリの主な漁期は春季と秋季。堤防からは秋が本命
- 漁獲量は年ごとの差が大きく、回遊が入った年にねらうのが現実的
- 立入禁止の堤防があるため、現地の掲示を最優先で確認する
- タックルはPE1.0〜1.5号にメタルジグ30〜40gが基準
- ライフジャケットを着用し、夜間の単独行動は避ける
大津港はアジの実績が高い釣り場なので、青物が回っていない日でも別の釣りに切り替えられます。ボウズを避けたい方は、サビキ用の仕掛けもあわせて持っていくと安心です。
よくある質問
大津港のイナダねらいについて、質問の多い項目をまとめます。現地の状況は変わりますので、当日の掲示と釣果情報をあわせて確認してみてください。
初心者でもイナダは釣れますか
回遊さえ入っていれば、難易度は高くありません。メタルジグを投げて、底まで沈めてから巻き上げる動作をくり返すだけです。ただし青物は回遊のタイミング次第なので、釣れない日があることは前提にしてみてください。
サビキ仕掛けでもイナダは釣れますか
小型のイナダがサビキに掛かることはあります。ただしハリスが細いため、多くは切られてしまいます。ねらって釣るなら、ショアジギングのタックルを用意するほうが確実です。
大津港で投げ釣りはできますか
大津漁港は投げ釣りが禁止とされています。ショアジギングのキャストとは扱いが異なる場合がありますので、現地の掲示を確認し、迷ったときは港の管理者に確認してみてください。
釣ったイナダはどう持ち帰りますか
釣れたらすぐに締めて、氷を入れたクーラーで冷やします。青物は身が傷みやすいため、締めるまでの時間が味を左右します。真水に直接あてると身が水っぽくなるので、氷は袋のまま使うと安心です。
本記事は情報提供を目的としたものです。記載しているルール・設備・罰則は2026年8月時点の情報であり、変更される場合があります。実際に釣行される際は、現地の掲示および管理者の指示を必ず優先してください。釣行にともなう事故や損害について、当サイトは責任を負いかねます。


