
レトリーバー系に多い病気の1つとして、高齢になってくると脂肪腫という病気にかかりやすくなります。うちのゴールデンも10歳になり、脂肪腫の数が増えてきました。ネットで調べると悪性であったり良性などもあり、外科手術が必要なものもあるらしいです。
今回は脂肪腫になったときのドッグフードについて、どんなものがいいか?気になる人も多いのはないでしょうか?詳しく見ていきましょう。
レトリーバーに多い病気
レトリーバー種には、遺伝的な傾向によって発症しやすい疾患があります。以下に代表的な疾患をいくつか挙げてみます。
- 関節疾患 レトリーバーは大型犬種であるため、膝や肘の関節疾患が多く発生します。例えば、肘関節形成不全や膝蓋骨脱臼などが代表的です。
- 皮膚疾患 レトリーバーは毛深い犬種であり、皮膚疾患が多く見られます。例えば、アレルギー性皮膚炎や膿皮症、脂漏症などが代表的です。
- 目の疾患 レトリーバーは目の疾患が多く発生する犬種の一つです。例えば、Progressive Retinal Atrophy(PRA)という網膜萎縮症が代表的です。
- 肝臓疾患 レトリーバーは、肝臓に問題を抱えることが多い犬種の一つです。例えば、肝性脳症や肝不全、ポートシャント症候群などが代表的です。
以上が、レトリーバー種によく見られる疾患の例です。レトリーバーを飼う場合は、適切な健康管理や定期的な健康診断、疾患予防対策などを行うことが重要です。
ゴールデンんレトリーバーの脂肪腫について
ゴールデンレトリバーの脂肪腫についてですが、犬の皮下脂肪腫は、一般的に良性の腫瘍であり、悪性の腫瘍に比べて成長が緩やかで、周辺の組織や臓器への浸潤や転移も少ない傾向があります。
ただし、犬種によっては皮下脂肪腫が多く発生する傾向があるとされています。例えば、ゴールデンレトリバーは皮下脂肪腫が発生しやすい犬種の一つであり、遺伝的な要因や肥満、運動不足などが原因として考えられています。
皮下脂肪腫は、多くの場合手術によって摘出することができます。しかし、手術が困難な場合や、腫瘍の再発や転移が懸念される場合は、放射線治療や化学療法などの治療方法が検討されることもあります。
犬の健康管理においては、定期的な健康診断や適切な運動や食事管理、肥満予防などが重要です。また、腫瘍の早期発見に役立つ、定期的な触診や健康チェックも行うことが推奨されています。
脂肪腫の悪性か見分ける方法は?
脂肪腫が悪性かどうかを見分けるためには、獣医師による細胞診や組織診断が必要です。以下に、一般的に行われる診断方法をいくつか紹介します。
- 細胞診 獣医師は、細胞診と呼ばれる方法で、脂肪腫から細胞を採取し、顕微鏡で観察します。細胞の形状や構造、核の形態、染色体などを調べ、脂肪腫が悪性であるかどうかを判断します。
- 組織診断 獣医師は、組織診断と呼ばれる方法で、脂肪腫の一部を切除し、顕微鏡で観察します。細胞診よりも詳細な情報を得ることができ、悪性度の高い腫瘍かどうかを判断することができます。
- 血液検査 血液検査によって、腫瘍マーカーや肝臓や腎臓などの臓器の機能異常が認められる場合、脂肪腫が悪性である可能性があります。
これらの診断方法は、獣医師が正確な診断を行うために必要な手段です。脂肪腫が悪性である場合は、速やかに治療を開始する必要があります。
脂肪腫の原因は?
脂肪腫の原因ははっきりとはわかっていませんが、以下のような要因が関与していると考えられています。
- 遺伝的要因 遺伝的な傾向によって、脂肪腫にかかりやすい犬種があることが知られています。例えば、リトリーバー、ダックスフント、ビーグル、シュナウザーなどは、脂肪腫にかかりやすい傾向があるとされています。
- 加齢 脂肪腫は、加齢とともに発生しやすくなると考えられています。老化によって細胞分裂が乱れ、正常な細胞が脂肪細胞として増殖することがあるとされています。
- 肥満 肥満の犬は、脂肪腫にかかりやすくなる傾向があります。脂肪組織が増加することによって、脂肪細胞が異常増殖することがあると考えられています。
- 環境要因 放射線や化学物質などの環境要因が脂肪腫の発生に関与する可能性があります。しかし、その影響は限定的で、脂肪腫の発生に直接的な影響を与えるわけではありません。
これらの要因が複合的に影響し、脂肪腫が発生すると考えられています。
脂肪腫と食事・体重管理|わかっていること
結論から言うと、特定の食べ物(野菜・魚・オリーブオイル・ナッツ類など)で脂肪腫の発生を抑えたり、できてしまった脂肪腫を小さくしたりできると示した信頼できる研究は、現時点で確認できていません。以前この記事に書いていた「オレイン酸やナッツ類が脂肪腫の発生を抑制する」といった内容は、根拠を確認できなかったため削除しました。
一方で、脂肪腫のなりやすさについては、英国の大規模な調査がわかりやすい手がかりになります。
英国の大規模調査(2018年)でわかったこと
英国王立獣医大学(RVC)のO’Neillらは、プライマリ動物病院で診療を受けた犬38万4,284頭のデータを分析し、2018年に『Canine Genetics and Epidemiology』で報告しました。
- 有病率:2013年に脂肪腫と診断された犬は2,765頭で、全体の約1.94%(約50頭に1頭)
- 年齢:9〜12歳の犬は、3〜6歳の犬と比べて脂肪腫と診断されるオッズが17倍以上
- 体重:犬種・性別ごとの平均的な成犬体重以上の犬は、そうでない犬に比べてオッズが約1.96倍
- 避妊・去勢:避妊・去勢済みの犬で診断が多い
- 犬種:ラブラドール・レトリーバーのほか、スプリンガー・スパニエル、ドーベルマン、ワイマラナーで有病率が高い(5〜8%)
出典の論文ではゴールデン・レトリーバーの数値は確認できなかったため、この記事では「ゴールデンだから多い」とは断定せず、年齢と体重が関係するという範囲でお伝えします。うちの子が10歳で脂肪腫が増えてきたのも、年齢の影響として自然な範囲かもしれませんが、これは個人の感想です。
家庭でできること
- 適正体重を保つ:体重が重いことと診断の多さに関連があるため、肥満を避けることが現実的な対策です。体型の見方や適正体重はかかりつけの獣医師に確認しましょう
- フードの量・種類を自己判断で変えない:減量や療法食が必要かどうかは、年齢や持病によって変わります
- しこりの変化を記録する:大きさ・場所・硬さを写真やメモで残すと、受診時に伝えやすくなります
- 新しいしこりや急な変化は受診:脂肪腫と似た見た目の腫瘍もあるため、食事で様子を見るのではなく診断を受けましょう
参考:O’Neill DG, Corah CH, Church DB, Brodbelt DC, Rutherford L. Lipoma in dogs under primary veterinary care in the UK: prevalence and breed associations. Canine Genetics and Epidemiology 2018;5:9. 論文ページ。この記事は獣医師による診断・治療の代わりにはなりません。
脂肪腫と脂肪骨種の違いは外見でわかる?
犬の脂肪腫(リパマ)や脂肪骨種(リパオーシュス)は、外見だけでは正確に判断することは難しい場合があります。これらの腫瘍は、犬の皮下組織や骨に形成されるものであり、外観上の特徴は他の種類の腫瘍や腫瘍でないものと類似していることがあります。
診断には、獣医師が臨床的な評価を行い、適切な検査や組織の細胞学的または組織学的評価を行う必要があります。これにより、正確な診断が行われます。
犬の脂肪腫や脂肪骨種に関する研究は進行中であり、多くの論文が存在します。獣医学や獣医病理学の学術誌やデータベースなどで、関連する研究を検索して詳細な情報を入手することができます。
獣医師や獣医専門家に相談し、適切な診断と治療を受けることが重要です。彼らは最新の情報と専門知識を持っており、正確な情報と適切なケアを提供することができます。
病院に連れて行くタイミングはいつ?
新たにできた腫瘤がある場合、特に急速に成長している、大きさや形状が変わっている、触れると痛みや不快感があるなどの場合は、早めに病院に連れて行くべきです。
犬が脂肪腫がある部位に触れると痛がったり、舐めたり、かゆがったりする場合は、病院に連れて行く必要があります。また、食欲不振、体重減少、一般的な不調なども異常のサインである可能性があります。
以前から持っている脂肪腫が大きく変化した場合も、病院に連れて行くべきです。変色、潰瘍、出血、急激な成長などが見られる場合は、獣医師による評価が必要です。
定期的な健康チェックの際にも、獣医師に既存の脂肪腫の経過や新たな腫瘤の有無を確認してもらうことが重要です。
脂肪腫の診断と治療は獣医師によって行われるべきです。獣医師は脂肪腫の性質を評価し、必要に応じて追加の検査や治療を提案することがあります。正確な診断と適切な治療を受けるためには、早めに獣医師に相談することが重要です。
ペットの薬を探してみる
ペットの薬を探したり、輸入代行を利用する際の一般的な方法を以下に示します。ただし、法律や規制は地域や国によって異なる場合があるため、必ず該当する法律や規制に従って行動してください。注意: 薬の輸入や購入に関する法律や規制は、国によって異なる場合があります。
また、偽造品や不正な商品に注意が必要です。必ず信頼性のある情報源やサービスを利用してください。ペットの健康を最優先に考え、適切な方法で薬を入手するようにしましょう。
インターネットでの検索: 輸入代行業者やオンラインのペット薬販売サイトを検索して、必要な薬を探してみてください。信頼性の高いサイトを選び、詳細な情報を提供しているか、レビューや評価があるかを確認しましょう。
日本では「ペットくすり」というオンラインのペット薬販売サイトがあります。
皮膚病や腫瘍などのペット用のお薬を探すことができます。
ドッグフードの選び方
脂肪腫があるからといって、特別な「脂肪腫用フード」が必要になるとは限りません。フード選びで押さえたいのは、前の章でお伝えした体重管理です。
- 給与量を守る:パッケージの目安量を基準に、体型(肋骨が触れるか、腰のくびれがあるか)を見ながら調整します。調整幅はかかりつけの獣医師に相談しましょう
- 年齢・体重に合ったフードを選ぶ:シニア期に入ったら、シニア向けや体重管理向けのフードも選択肢になります
- おやつも含めて管理する:1日のカロリーにおやつを含めて考えます
- 療法食は獣医師の指示で:持病がある場合は、自己判断でフードを切り替えず診察で相談してください
※オメガ-3脂肪酸や食物繊維などを含むフードが脂肪腫の治療や予防に効果があると示した研究は確認できていないため、以前の記載は削除しました。以下は、脂肪腫のある高齢犬向けとして紹介していた商品です(成分や適した量は愛犬の状態によって異なります)。
- 食物繊維が豊富なドッグフード 食物繊維は、消化器官を刺激して腸内環境を整える効果があります。脂肪腫の犬には、便秘が起こりやすいため、食物繊維が豊富なドッグフードを選ぶことが大切です。
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ただし、脂肪腫の犬は個体差が大きいため、必ず獣医師に相談して、適切なドッグフードを選ぶようにしましょう。また、治療中の犬には、人間の食べ物を与えることは避け、食事の管理には十分な注意が必要です。


